2024.02.17
京都府宇治市のハザードマップから災害リスクや地盤の強さを確認しよう!注文住宅を建てる際の土地選びのポイントとは?
注文住宅を建てる際の土地選びは、居住後の快適性や安全性などを左右する重要な要素です。一般的に土地選びで重要視したいのは、立地や土地の形、土地の広さや用途地域(高さ制限や建蔽率・容積率等に影響)です。特に注文住宅では、土地の広さや形でプランニングできる建物が変わってきます。
しかし、土地は広さや形以外にも気にすべきポイントがたくさんあります。例えば、水害のリスク、土砂災害のリスク、液状化のリスクなどです。よって、注文住宅を建てるには土地の特徴を理解してプランを立てる必要があります。この記事では、京都府宇治市で水害リスクがある土地、地盤の強さ、注文住宅を建てる際の土地選びのポイントや災害リスクへの対策等について解説します。
▼ 目次 |
京都府宇治市で公開されているハザードマップ
宇治市内で土地探しをするときは、土地の売り出し情報とその土地にハザードのリスクがあるかを確認しましょう。
京都府宇治市の公式ホームページで公開されているハザードマップは、以下のとおりです。
・宇治川・木津川洪水浸水想定区域図及び土砂災害(特別)警戒区域図
・宇治川・木津川浸水継続時間・家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流・河岸浸食)
・山科川洪水浸水想定区域図
・宇治市近辺の活断層位置図
・南海トラフ地震 震度分布図
・宇治川断層地震 震度分布図
・生駒断層帯地震 震度分布図
京都府宇治市は京都盆地の東南部に位置しており、隣には京都市や大津市があります。JR京都駅からJR奈良線で約20分ほどのところにあり、最近では京阪神地区のベッドタウンとして新興住宅街が広がります。主な交通網を挙げると、鉄道はJR奈良線、京阪宇治線、近鉄京都線、道路は京滋バイパスなどが乗り入れています。
また、宇治市は観光地としても有名です。10円玉に描かれている平等院や名産の抹茶は全国的に高い知名度を誇ります。
宇治市の市街地は、市内の中心を通る宇治川の扇状地に形成されており、地形は、東部の山地、中央部の丘陵地、西部の低地に区分されます。
宇治市で危惧すべき災害は、宇治川や木津川の洪水浸水ハザードと活断層があることによる地震です。また、森林面積も多く山地も多いことから土砂災害についても注意が必要です。
参考元:宇治市くらしの便利帳「防災情報」
参考元:京都府マルチハザード情報提供システム
水害や土砂災害が発生しやすい場所
宇治市内で水害が発生しやすい場所は、扇状地が広がる宇治川の西岸エリアです。西部は低地が広がる地形であるため、ハザードマップを見ると2階部分が浸水(水深3.0m~5.0m)、もしくは水没(水深5.0m以上)エリアに指定されます。
また、土砂災害はおおむね東部地域の山間部に集中しています。
参考元:宇治市くらしの便利帳「防災情報」
参考元:京都府マルチハザード情報提供システム
ハザードマップで見る宇治市内の安全性
ここでは、ハザードマップで見る宇治市内の安全性についてご紹介していきましょう。
注文住宅を建てるべき安全なエリア
宇治市内で注文住宅を建てるべき安全なエリアは、以下のとおりです。
・JR奈良線の東側と山間部の間
・宇治市内の南部地域
ハザードマップで見る宇治市内で安全なエリアは、上記の2地点と言えます。まず、JR奈良線の東側は比較的市内でも高台の地域です。山間部が近いため標高が高く、宇治川の浸水の影響を受けません。ただし、山間部が近い丘陵地帯であるため、一部地域では土砂災害の警戒エリアに指定されているので注意しましょう。
続いて、宇治市の南部地域です。南部地域は、宇治川の扇状地ではなく比較的標高が高いエリアです。宇治川などの洪水や浸水の心配がないので、安全なエリアと言えます。
参考元:宇治市くらしの便利帳「防災情報」
参考元:京都府マルチハザード情報提供システム
宇治市内で危惧すべき災害とは?
宇治市内で危惧すべき災害は、以下のとおりです。ハザードのあるエリアで土地を取得するときは、注文住宅建設時に対策を施す必要があります。
・洪水、浸水
・液状化
・土砂災害
・地震
宇治市で最も危惧される災害は宇治川に代表される河川による洪水や浸水です。また、宇治川が近いエリアでは一部液状化の可能性がありますが、三段階のなかでは最も低い「危険度は低い」に指定されています。
また、東側の山間部では土砂災害のおそれがあります。他に南海トラフ地震などに起因する震度分布は、おおむね市内の北西部に想定震度6強の地域が集中しています。
参考元:宇治市くらしの便利帳「防災情報」
参考元:京都府マルチハザード情報提供システム
注文住宅を建てるときにできる災害対策
注文住宅を建てるときは、できる限り災害対策をプランに盛り込むことで安心安全な住宅ができます。ここでは、宇治市で主に危惧される地震と水害への対策についてご紹介します。
注文住宅を建てるときにできる地震対策
宇治市内は、活断層の存在や南海トラフによる地震の影響が心配される地域です。よって、注文住宅を建てるときは、耐震等級の高い住宅を建てることが必要です。
なお、一般的に耐震等級は1が標準的ですが、耐震等級の2もしくは3を取得できる住宅であれば、より耐震性能が高いものとなります。注文住宅の耐震等級を高くする方法は、以下のとおりです。
建物を軽量化する
建物自体を軽量化することで耐震性を高められます。
昔ながらの屋根瓦が設置されている古い家屋を例に説明します。これらの瓦は重量があり建物自体が重くなることと、屋根の重さで建物の重心が上にいくことから、地震で揺れたときのバランスが悪く倒壊してしまうケースがあります。
よって、屋根などの材料を軽量化した注文住宅を建てることで、建物の重心を下に持っていけます。これにより、地震で揺れたときでもバランスが良くなり倒壊しにくくなります。
耐力壁を増やす
耐震性を高めるには、耐力壁を増やすことも効果的です。
例えば、ツーバイフォー工法では、部屋内4方向の壁が地震等による横からの力に耐える耐力壁となるため、耐震性が高まります。
制震ダンパーを設置する
最後は、制震ダンパーを設置する方法です。
制震ダンパーとは、地震のエネルギーを吸収する装置のことです。地震の揺れで建物が変形するのに合わせて、制震ダンパーが同時に変形し地震のエネルギーを吸収する仕組みとなります。
注文住宅を建てるときにできる水害対策
宇治市内は、水害ハザードにかかる地域も多いため水害対策も必要です。以下に代表的な水害対策をご紹介します。
盛土を行う
盛土を行うことで水害対策になります。
接面道路より敷地内を高くすることで、水害により発生した濁流を流入しにくくします。また、敷地の入り口等に止水板等を設置することで、さらに効果を発揮します。
1階部分の耐水性を高くする
1階部分の耐水性を高くする方法もあります。1階部分のみRC壁にすることで、耐水性の向上と濁流および漂流物による建物への損傷も防げます。
2階部分だけで生活できるように設計する
2階部分だけで生活できるように設計することも、水害対策になります。
キッチン、トイレなどの水回りを二階に設置して生活できるようにします。また、1階部分についてもコンセントの高さを上げるなどの対策を行うことで、浸水の被害を最小限に抑えられます。
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住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
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