コラム
2025.07.13
【宇治市周辺】GX志向型住宅の特徴とは?活用できる補助金情報もご紹介
GX志向型住宅は高い性能を持つ家のひとつです。漠然と「環境にやさしい家」とは知っていても、具体的にどのような特徴を持っているかわからないという方も多いでしょう。そこで今回は、GX志向型住宅の特徴について解説します。また、高性能住宅であるZEHや長期優良住宅との比較や、GX志向型住宅を建てる際に活用できる補助金も紹介しているので、最後までチェックして経済的かつ快適なマイホーム取得を目指しましょう。
| 目次 |
GX志向型住宅とは?特徴を解説

GX志向型住宅は、GX(グリーントランスフォーメーション)の考えが反映されている住宅を指します。GXとは、石炭や石油などの化石燃料の消費量をできるだけ抑えたエネルギーを活用していく取り組みのことです。化石燃料使用時には、二酸化炭素が多く排出され、環境に負荷がかかります。二酸化炭素の消費量を抑えるために、GX志向型住宅では、ZEHの性能を大きく上回る水準を設置。住宅の省エネ化を目指しています。GX志向型住宅の特徴を具体的に見ていきましょう。
参考元:国土交通省|住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案を閣議決定!国土交通省・経済産業省・環境省が連携して取り組みます!
参考元:経済産業省|知っておきたい経済の基礎知識~GXって何?
再生可能エネルギーを活用
まず、GX志向型住宅の特徴として挙げられるのは、再生可能エネルギーを活用している点です。再生可能エネルギー活用設備には、太陽光発電システムや蓄電池などがあります。
太陽光発電システムと蓄電池を設置すると、停電時にも一定時間電気の使用が可能に。さらに、太陽光発電システムで発電した電気を蓄電池に貯蓄し、割高な時間帯に使用することで、電気代を抑えることもできます。
参考元:国土交通省|住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案を閣議決定!国土交通省・経済産業省・環境省が連携して取り組みます!
参考元:経済産業省 資源エネルギー庁|令和6年度予算「需要家主導型太陽光発電・再生可能エネルギー電源併設型蓄電池導入支援事業費補助金」に係る補助事業者(執行団体)の公募について
高断熱・高気密構造
GX志向型住宅は、高断熱・高気密な構造を持っているのも特徴の一つです。高断熱・高気密住宅は、住宅の省エネ化の実現だけでなく、快適性の確保にも役立ちます。というのも、高断熱の住宅は、外壁や天井裏、床下などに断熱材を用いることで、外気温の影響を受けにくいのが特徴です。外気温に関わらず一定の温度を保てるため、一年中快適に。また、気密性を高めることで、空気が室外に漏れず、冷暖房の効率も上がります。さらに、部屋間の温度差も小さくなり、ヒートショックを起こすリスクを下げるのも、高断熱・高気密住宅のメリットです。
参考元:国土交通省|住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案を閣議決定!国土交通省・経済産業省・環境省が連携して取り組みます!
スマートホーム機能
さまざまなモノとインターネットがつながるIoT技術を活用したスマートホーム機能によって、住宅性能や省エネ化が目指せます。具体例として挙げられるのは、住宅のエネルギーを管理するシステムであるHEMS(ヘムス)の導入です。エアコンや照明、冷蔵庫などの電気機器をHEMSに接続することで、稼働状況や電力消費を制御。エネルギー消費の最適化を行い、ムダを省くことができます。HEMSは、子育てグリーン住宅支援事業においても補助要件として求められています。
参考元:国土交通省|子育てグリーン住宅支援事業の概要
参考元:子育てグリーン住宅支援事業|高度エネルギーマネジメントの導入
GX志向型住宅・ZEH・長期優良住宅の違い

補助金や控除など、さまざまな支援の対象となる住宅には、GX志向型住宅のほかにもZEHや長期優良住宅があります。ここからは、GX志向型住宅・ZEH住宅・長期優良住宅の違いを見ていきましょう。
| 特徴 | |
| GX志向型住宅 | 環境性能・省エネ性を重視 |
| ZEH | 再生可能エネルギーを活用して年間の一次エネルギー消費を実質ゼロに |
| 長期優良住宅 | 長く良好な状態で住み続けられる家づくりが目的 |
具体的な基準を紹介します。
参考元:国土交通省|住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案を閣議決定!国土交通省・経済産業省・環境省が連携して取り組みます!
参考元:国土交通省|ZEH・LCCM住宅の推進に向けた取組
参考元:国土交通省|長期優良住宅認定制度の概要について
GX志向型住宅
戸建て住宅におけるGX志向型住宅の主な基準は以下の3つです。
・断熱等性能等級6以上(京都府宇治市・城陽市・京田辺市の場合UA値0.46・ηAC値2.8以下)
・一次エネルギー消費量の削減率再生可能エネルギーを除く35%以上
・一次エネルギー消費量の削減率再生可能エネルギーを含む100%以上
ただし、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率は、寒冷地の場合75%以上、都市部狭小地などは除きます。
GX志向型住宅の目的は、くらし関連分野において、GX化実現を目指す牽引役です。そのため、温室効果ガス排出量の削減や住宅の省エネ化へ向けたZEH水準を大きく上回る基準が設定されています。
参考元:環境省|脱炭素志向型住宅の導入支援事業(経済産業省・国土交通省連携事業)
参考元:国土交通省|地域区分新旧表
参考元:国土交通省|住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設
ZEH住宅
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、年間の一次エネルギー消費量の収支が正味ゼロとなることを目指した住宅です。壁、天井、床、屋根といったの外皮の断熱性能などの向上や、効率的な設備の導入を行い、省エネ性を確保。そのうえ、再生可能エネルギーを活用することで、一次エネルギーの消費量を抑えられます。
ZEH住宅の断熱性能は、省エネ基準よりも高いレベルの強化外皮の性能基準をクリアしなければなりません。宇治市・城陽市・京田辺市の場合、UA値0.60以下です。また、太陽光発電などの創エネルギーを考慮せず、省エネ基準よりもエネルギー消費量を20%削減させる必要があります。
参考元:国土交通省|地域区分新旧表
参考元:国土交通省|【参考】住宅における外皮性能
参考元:経済産業省 資源エネルギー庁|ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの推進に向けた取り組み
>>参考コラム:注文住宅をZEH水準にするメリット・デメリット|宇治市周辺の気候もチェック
長期優良住宅
長期優良住宅は、良好な状態で長い間住み続けるための措置を講じた住宅です。GX志向型住宅やZEH住宅と同様、高断熱も認定基準項目のひとつです。長期優良住宅における断熱性能は等級5が基準になっています。宇治市・城陽市・京田辺市では、UA値0.60以下、ηAC2.8以下です。加えて、一次エネルギー消費量等級6をクリアする必要があります。
長期優良住宅の場合、断熱性能を含む省エネ性に加えて以下の7つの基準が設けられています。
・劣化対策:劣化対策等級3など
・耐震性:耐震等級2など
・維持管理の容易性:維持管理対策等級(専用配管)等級3など
・居住環境:地域の計画や条例と調和を図る
・住戸面積:75㎡以上など
・維持保全計画:構造体力上主要な部分などの定期点検や補修などの計画を策定
・災害配慮:所管行政庁が定めた災害リスクに応じた措置を講じる
グランライフでは、GX志向型住宅やZEH水準の断熱性能はもちろん、長期優良住宅のチェック項目のすべてに対応可能です。補助金や税制面の控除などの対象にもなる高性能住宅を取り入れるためのサポートもしているので、是非お気軽にご相談ください。
参考元:国土交通省|住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設
参考元:国土交通省|長期優良住宅認定制度の概要について
>>参考コラム:長期優良住宅とは?メリットや申請方法などを解説!宇治市のエリア情報も
「子育てグリーン住宅支援事業」とは?

GX志向型住宅の新築を支援する政策である「子育てグリーン住宅支援事業」。2050年カーボンニュートラルの達成に向けて行われている支援事業の一つです。省エネ住宅の普及や、物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯などへの支援を目的として行っています。「子育てグリーン住宅支援事業」で受けられる新築住宅の補助金額を以下の表にまとめました。
| 対象住宅 | 補助金額/1戸 | 古家の除去が伴う場合に加算額/1戸 |
| GX志向型住宅 | 160万円 | なし |
| ZEH水準住宅 | 40万円 | 20万円 |
| 長期優良住宅 | 80万円 | 20万円 |
ZEH水準や長期優良住宅の場合、支援対象は子育て世帯または若者夫婦世帯のみです。しかし、GX志向型住宅では、全世帯が対象となります。以下の子育て世帯や若者夫婦世帯に当てはまらない方が支援を受けるには、GX志向型住宅を建てるのが条件です。
| 子育て世帯 | 申請時点で18歳未満の子を持つ世帯 |
| 若者夫婦世帯 | 申請時点で夫婦のいずれかが39歳以下の世帯 |
>>参考コラム:城陽市の住宅に関する補助金制度まとめ|注目の子育て支援も!
GX志向型住宅を建てるメリット・デメリット

最後に、GX志向型住宅を建てるメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
GX志向型住宅を建てるメリットとしてまず挙げられるのは、光熱費の削減です。GX志向型住宅は高い断熱性能とエネルギー消費量を抑えるための設備を持っています。太陽光発電システムによる自家発電や高効率な空調設備などは、環境への配慮だけでなく、節電などのランニングコスト削減につながります。また、将来売却することになったとしても、通常の住宅よりも資産価値が担保されるでしょう。
デメリット
GX志向型住宅の条件をクリアするためには、設備投資が必要です。太陽光発電システムや蓄電池、断熱性能など、一定の要件を満たすために、初期コストが高くなります。また、土地選びに制限が生まれるのもデメリットの一つです。例えば、同じ太陽光発電システムを使用しても、日当たりによっては発電量が少なくなりかねません。さらに、土砂災害特別警戒区域や災害危険区域など、立地によって補助金の交付が受けられないケースもあります。土地選びの際は、このようなデメリットを考慮するのがポイントです。
グランライフでは、発注や建築方法などにおいて、独自ルールを設定することでムダを徹底排除。高性能住宅でありながら、低コストを実現しています。また、土地選びに関するサポートも可能です。グランライフで、後悔のないGX志向型住宅の家づくりを目指しましょう。
参考元:子育てグリーン住宅支援事業|新築住宅の立地等の除外要件
高水準の家づくりならグランライフにお任せください

GX志向型住宅は、ZEH水準を大きく上回る基準をクリアした環境にやさしい住宅です。経済性・快適性を持ち合わせたGX志向型住宅の建築を是非検討してみてください。
R+houseネットワークの工務店であるグランライフでは、断熱・気密・耐震など性能にこだわった家づくりを得意としています。GX志向型住宅を含む高水準の家づくりのノウハウを活用して、理想のマイホーム実現に向けて全力でサポートさせていただきます。宇治市・城陽市・京田辺市周辺で高水準の家づくりをお考えの方は、是非ご相談ください。
>>宇治市周辺エリアで叶える高水準の家づくり!グランライフの住宅性能についてはこちら
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
